丸山鉄穴場(読み)まるやまかんなば

日本歴史地名大系 「丸山鉄穴場」の解説

丸山鉄穴場
まるやまかんなば

[現在地名]三次市粟屋町

高谷たかたに(四九〇・八メートル)の北麓にある砂鉄採取のための水撰場遺跡。高谷山の山頂近くに閃緑岩が露出し、赤目砂鉄の生産が盛んに行われ、近世に開かれた鉄穴場が一〇ヵ所ある。採取した土は「かんな溝」によって下方の採取場へ送られた。丸山鉄穴場は谷川を利用して、その終点に砂溜池・初池・中池・乙池の四つの池を作り、池の側壁石積みとし、各池の出口は樋門にして水量を加減、樋門近くの池底は板を張っていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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