丸合羽(読み)まるガッパ

精選版 日本国語大辞典 「丸合羽」の意味・読み・例文・類語

まる‐ガッパ【丸合羽】

〘名〙 (カッパcapa) 袖なしの合羽坊主合羽。引回し合羽。
※俳諧・物種集(1678)「つけさしを呑は手のない物となろ なみだの雨に丸合羽着て〈素玄〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の丸合羽の言及

【合羽】より

…そこで紙合羽のことを桐油紙合羽とか桐油といい,のちには合羽というだけで桐油紙で作ったものを指した(馬や荷の上にかける雨おおいも合羽と称するようになった)。その形は,初期ラシャ製の〈すそ広きもの〉を受けついで丸く広いものだったので,このころから初めて丸合羽とか,むかし南蛮僧が着用していた形を踏襲していたので坊主合羽などと呼ばれた。紙合羽の仕上げの色は,赤,緑,黄,黒と鮮やかであった。…

※「丸合羽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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