中高井戸村(読み)なかたかいどむら

日本歴史地名大系 「中高井戸村」の解説

中高井戸村
なかたかいどむら

[現在地名]杉並区松庵しようあん一―三丁目

松庵村の東に位置する。江戸時代初めまで千町せんちよう野と称されていた武蔵野原野であったが、寛文―延宝(一六六一―八一)頃玉川上水路の掘通しにより土地を奪われた高井戸村民が、代替地として新田(すべて畑地)を開発して移住したという(風土記稿)。元禄郷帳に高井戸新田とみえ、高八〇石余。宝永二年(一七〇五)の年貢小物成勘定帳(井口家文書)によると高井戸新田の高八〇石余、本途永一一貫七九八文・口永三六八文余・高懸り永二〇二文、これを荏八升余・大豆一斗六升余・もち米一斗、ほかに永一二貫余(金納)を含め永一二貫四〇〇文余・米一斗余を納めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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