中緒(読み)なかお

精選版 日本国語大辞典 「中緒」の意味・読み・例文・類語

なか‐お ‥を【中緒】

〘名〙
① まんなかにある緒。中ほどについている紐。
浄瑠璃釈迦如来誕生会(1714)三「秤のさほは一尺五寸人は五尺の身の命生死二つの中緒(ナカヲ)にかけて」
雅楽の箏(そう)に張られた一三弦のうちで、第六から第一〇までの弦。中の緒。
※原中最秘鈔(1364)上「八よりして十まではなか絃(ヲ)と云ふ」
茶入れの袋につける紐。

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