両流造(読み)りょうながれづくり

精選版 日本国語大辞典 「両流造」の意味・読み・例文・類語

りょうながれ‐づくり リャウながれ‥【両流造】

〘名〙 神社本殿の造りの一つ母屋前後に庇(ひさし)があり、屋根を前後に流れ造りとしたもの。厳島神社本殿など。

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世界大百科事典(旧版)内の両流造の言及

【神社建築】より


[その他の本殿形式]
 以上のほか,本殿の前に礼堂を付加してあたかも仏堂のような形態とする京都の八坂神社本殿の八坂造(図8),本殿,石の間,拝殿を連結した京都北野天満宮の権現造(八棟(やつむね)造ともいう。図9),母屋の前後に庇をもつ厳島神社本殿の両流造などがある。これらはいずれも平安時代には完成していた形式であるが,両流造については福岡県の宗像神社や福井県の気比神宮などの古社も採用しているので,さらに古い時代にさかのぼる可能性がある。…

※「両流造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」