世界消費者権利デー(読み)せかいしょうひしゃけんりでー(英語表記)World Consumer Rights Day

日本大百科全書(ニッポニカ) 「世界消費者権利デー」の意味・わかりやすい解説

世界消費者権利デー
せかいしょうひしゃけんりでー
World Consumer Rights Day

3月15日。略称WCRD。消費者権利の日ともいう。アメリカ大統領ケネディが、消費者の権利を明記した教書を、連邦議会に提示した1962年3月15日にちなんで、国際的な消費者団体の国際消費者機構CI)が1983年から実施している。ケネディは、消費者の権利を公的に表明した初めての世界的リーダーであり、国際消費者機構では大統領が提唱した権利の内容を、消費者の八つの権利と消費者の五つの責任として改めて定義している。この考え方は今日の消費社会を方向づける枠組みとして、国連の消費者保護ガイドライン(UNGCP:UN Guidelines for Consumer Protection)をはじめ、世界の国々に広く受け入れられている。国際消費者機構では3月15日を、消費者の権利に対する世界的な認識を高める機会であり、社会や市場における消費者の権利の侵害に対し、抗議する重要な日と位置づけ、毎年統一テーマを設けて取り組みを行っている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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