世の限り(読み)ヨノカギリ

デジタル大辞泉 「世の限り」の意味・読み・例文・類語

よ‐の‐かぎり【世の限り】

命のあるかぎり。死ぬまで。一生涯
「立ちしなふ君が姿を忘れずは―にや恋ひ渡りなむ」〈・四四四一〉
この世の終わり。臨終
「独りの母親こがれて、―と知らせて」〈浮・男色大鑑・六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「世の限り」の意味・読み・例文・類語

よ【世】 の 限(かぎ)

① 命のある限り。生きている限り。一生涯。
万葉(8C後)二〇・四四四一「立ちしなふ君が姿を忘れずは与能可芸里(ヨノカギリ)にや恋ひ渡りなむ」
② この世の終わり。いまわのきわ。臨終。
浮世草子・男色大鑑(1687)六「独(ひと)りの母親こがれて、世(ヨ)のかぎりとしらせて、代筆ふみ見しより」

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