与浦遺跡(読み)ようらいせき

日本歴史地名大系 「与浦遺跡」の解説

与浦遺跡
ようらいせき

[現在地名]柳井市大字阿月 与浦

熊毛くまげ半島の東岸に位置する遺跡で、満潮時には海面下となる。縄文時代と古代の遺物散布地や包含層が広がる。同様の縄文遺跡はこの半島の両岸や付近の島嶼の海岸にみられる。昭和四六年(一九七一)に発見され、同四八年に発掘調査が行われた(「与浦遺跡」山口県埋蔵文化財調査報告書・第二七集・一九七三年)

出土遺物は縄文後期の土器が圧倒的に多く、前期中期晩期の土器が微量混じる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android