与六分村(読み)よろくぶむら

日本歴史地名大系 「与六分村」の解説

与六分村
よろくぶむら

[現在地名]玉村町与六分

玉村八幡宮西方の上新田かみしんでん村に囲まれるように位置し、群馬郡に属した。村名は関東郡代伊奈忠次の下役として働いた和田与六郎にちなむと思われる。村西南部(現玉村高等学校の敷地)に与六屋敷とよばれる、東西一二〇メートル、南北一一〇メートルの環濠屋敷があったといわれ、和田与六郎の子孫早川与六家累代の居所であったという。和田与六郎は給所であったたき(現高崎市)のうち三町三反を、用水普請で活躍した江原源左衛門重久に宛行っている(慶長一五年「給所宛行状」江原文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android