不通坊(読み)とおせんぼう

精選版 日本国語大辞典 「不通坊」の意味・読み・例文・類語

とおせん‐ぼう とほせんバウ【不通坊】

〘名〙
両手をひろげて道をふさぎ、人の通行をさまたげる子どもの遊び。
日本橋(1914)〈泉鏡花〉六「小児衆が通せん坊をして、わやわや囃して居るから」
進路をさえぎること。また、さえぎられること。
※自転車日記(1903)〈夏目漱石〉「『いへ、あの辺の道路は実に閑静なものですよ』とすぐ通せん坊をされる」

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