下澣・下浣(読み)げかん

精選版 日本国語大辞典 「下澣・下浣」の意味・読み・例文・類語

げ‐かん ‥クヮン【下澣・下浣】

〘名〙 (「澣」「浣」ともにすすぐという意。中国の唐の制度で、月のうち、一〇日ごとに官吏休暇を与え、自宅で入浴させたところから一〇日を単位として「澣(浣)」という) 毎月の二一日以後月末まで。下旬。かかん。〔東京教育大本下学集(室町中)〕
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙一二「時しも八月下澣(ゲカン)なれば、其あつきこといはむやうもなし」

か‐かん ‥クヮン【下澣・下浣】

〘名〙 毎月の二〇日以後。下旬。げかん。
※黒本本節用集(室町)「下澣 カカン 下旬下浣同、下之十日也〈略〉書礼畢所用之語也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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