下抜・下貫(読み)したぬき

精選版 日本国語大辞典 「下抜・下貫」の意味・読み・例文・類語

した‐ぬき【下抜・下貫】

〘名〙
① カルタ賭博(とばく)で、カルタを切る時、よい札を人目に付かないように抜いてとり、その札で勝つこと。
仮名草子・ぬれぼとけ(1671)中「下ぬきにあいたるとは、人にだまされたるを申成」
② 人を迷わしたり、ごまかしたりして、自分利益を得ること。
評判記・吉原すずめ(1667)下「たいせつに思ふちいんを、おそろしきしたぬき、のせ事にあはするは、あまりにむこき心ね也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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