下帯の(読み)したのおびの

精選版 日本国語大辞典 「下帯の」の意味・読み・例文・類語

したのおび‐の【下帯の】

(「下の帯」は下着、すなわち装束の下の小袖にしめる帯) 帯がいったん左右に分かれて、結ぶときにまた合うところから、「別れて逢う」「めぐりて逢う」などにかかる。
古今(905‐914)離別・四〇五「したのおびの道はかたがた別るとも行きめぐりても逢はんとぞ思ふ〈紀友則〉」
※大観本古今六帖(976‐987頃)五「契りけんことやは違(たが)ふしたのおびのめぐりて逢へるつまや何なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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