下師岡村(読み)しももろおかむら

日本歴史地名大系 「下師岡村」の解説

下師岡村
しももろおかむら

[現在地名]青梅市師岡町・東青梅ひがしおうめ

上師岡村の東に位置する。南部を東西に通る青梅街道は村内で川越道と江戸道に分岐する。三田氏家臣に師岡氏がおり、永禄七年(一五六四)とされる五月二三日の北条氏照朱印状(和田文書)に清戸三番衆として三田治部少輔とともに師岡采女祐がみえ、三田氏旧臣が氏照の支配下で再編されるなかで三田みた谷の統率者の一人であったと考えられる。また師岡兵部丞・伝左衛門・兵庫助ら五名も番衆として名を連ねている。師岡山城守の姉妙光尼の寺庵と伝える曹洞宗妙光みようこう院があり、天正一三年(一五八五)六月銘の本尊銅造千手観音像に「杣保内野上郷地久山妙光禅院」とある。また山城守が起立したとされる二日市場が川越道・江戸道の両往還と南北の河辺かべ道が交差する辺りに置かれていたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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