下寺(読み)したでら

精選版 日本国語大辞典 「下寺」の意味・読み・例文・類語

した‐でら【下寺】

〘名〙 本寺に所属する寺院末寺(まつじ)
歌舞伎青砥稿花紅彩画白浪五人男)(1862)序幕「唯月(たうげつ)の御遷座は下寺(シタデラ)御本坊か承ってをるところで」

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世界大百科事典(旧版)内の下寺の言及

【本末制度】より

…本寺・本山と末寺の関係についての制度。本末関係は,本山と末寺間の関係,末寺間相互の関係に分けられるが,前者を狭義の本末関係,後者を上寺下寺関係とすべきであろう。成立史的には後者が先行し,下寺群を擁する中本寺の小教団が形成され,近世に入って江戸幕府の寺院法度などの統制によって,1宗派1本山の制が原則とされると,それら中本寺もまた本山からは末寺として扱われることになり,狭義の本末関係が制度化された。…

※「下寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」