下堤町(読み)しもつつみちよう

日本歴史地名大系 「下堤町」の解説

下堤町
しもつつみちよう

[現在地名]金沢市高岡町たかおかまち武蔵町むさしまち・下堤町

上堤町より北に続き、北東に延びてふくろ町と安江やすえ町の交点に至る。北陸街道の通りを挟む両側町で本町。本通りの長さ二町一一間(加賀藩御定書)。中ほど東で横堤よこつつみ町と交わる。西のまつ町へ至る小路二筋は、南側から中川入口なかがわいりぐち小路・深見ふかみ小路と称された。町境の木戸と番所は三ヵ所あり、北東端と中川入口小路およびその向い辺りで御門前ごもんぜん町に通じる西にし町口であった。なお、中川入口小路北角には木柵のある水溜と亭主定番所が置かれていた(文化八年金沢町絵図名帳)

近世初頭にはのちの上・下の堤町、横堤町を含めて堤町とよばれ、慶長期(一五九六―一六一五)の金沢城図(金沢大学付属図書館蔵)町名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android