下三成村(読み)しもみなりむら

日本歴史地名大系 「下三成村」の解説

下三成村
しもみなりむら

[現在地名]仁多町三成

三成盆地西部に位置し、東は上三成村、北は広瀬ひろせ村・矢谷やだに村、西は原田はらだ村、南は堅田かたた村。正保国絵図に村名がみえる。元禄十年出雲国郷帳では高一八四石余、寛文四年(一六六四)の本田高一八〇石余・新田高四斗余。「雲陽大数録」では高一八〇石。江戸時代中期当村東部に三成町が成立した。明治八年(一八七五)三成町を除く当村は上三成村・湯野原ゆのはら村・神畑かんばた村・矢谷村・広瀬村と合併し三成村となる。「郡村誌」によれば、合併後の三成村の戸数二〇二(うち工業二〇・商業一六)・人数一千二六、牛六〇・馬一二〇、渡船一。特産苧麻人参。臨済宗妙心寺派善勝ぜんしよう寺は西湯野村の覚融かくゆう寺末であった。初め乙多田おつただ村にあったが石原いしはら村に移転、寛文四年(一六六四)現在地に移された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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