上高岡村(読み)かみたかおかむら

日本歴史地名大系 「上高岡村」の解説

上高岡村
かみたかおかむら

[現在地名]三木町上高岡

下高岡村の南に位置し、同村とともに「和名抄」三木郡高岡郷の遺称地。中世には公領の高岡郷が知られる。江戸時代初めにも高岡郷として支配されていた。三条さんじようは条里地名で、現在の畦畔からも条里遺構がうかがえる。諏訪すわ北方にある上高岡廃寺は、礎石らしい石が田の岸にあり、出土する軒丸瓦は弘安こうあん(現仲多度郡満濃町)などと同笵の一二葉単弁・八葉単弁のものがあって創建は白鳳期に求められると推定されている。また山大寺やまだいじ池の北方にある山大寺跡からは室町時代の瓦が出土し、仁王田におうだ鐘守かねもりなどの地名が残る。三条には戦国期に信濃から移住したとする安西氏の三条城跡がある。慶長二年(一五九七)安西与八郎は生駒近規より「高岡之郷」内の荒興のうち一〇〇石を与えられている(「生駒近規判物」安西文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android