上青島村(読み)かみあおじまむら

日本歴史地名大系 「上青島村」の解説

上青島村
かみあおじまむら

[現在地名]藤枝市上青島・末広すえひろ一―四丁目・青葉町あおばちよう一丁目・同三―五丁目・駅前えきまえ三丁目・青南町せいなんちよう一―五丁目・大西町だいせいちよう一丁目・同三丁目

内瀬戸うちせと村の南にあり、大井川扇状地の北縁に立地する。村内を栃山とちやま川が流れ、水害の常襲地であった。志太しだ郡に属する。初め下青島村とともに青島村と称したが、天和三年(一六八三)上村下村に分れ、貞享四年(一六八七)上青島村と下青島村になったというが(青島町誌)、分村後の両村域は錯綜していた。寛永一二年(一六三五)の山西領水野監物知行渡村之帳に青島村とみえ、高四九一石余、田中藩領。同一九年幕府領となる(同年田中領郷村高帳・「寛文朱印留」・国立史料館本元禄郷帳)。慶安二年(一六四九)の駿河国高付(志太郡誌)でも青島村として田方四〇〇石余・畑方二四石余、ほかに新田一二〇石余と青島村之内細島ほそじま新田(現島田市)五六石余が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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