上鏡村(読み)かみかがみむら

日本歴史地名大系 「上鏡村」の解説

上鏡村
かみかがみむら

[現在地名]鏡町上鏡

近世になり鏡村から分れた村で、東は野津手永宮原みやはら(現宮原町)下有佐しもありさ村、西は鏡村・鏡町、北は川を隔てて東鹿島ひがしかしま(現竜北町)と境する。近世は野津手永に属し、手永会所が置かれた。肥後豊後検地諸帳目録(県立図書館蔵)には、慶長一二年(一六〇七)に「上鏡村一冊」、寛永一二年(一六三五)の地撫帳に「上鏡村一冊」を載せる。中道なかみち往還が南北に走る。この往還は河江手永三軒屋さんげんや(現下益城郡小川町)で薩摩街道から分岐し、同手永新田しんでん村・住吉すみよし(現小川町)、種山手永新田村(現竜北町)、野津手永新地しんち村・東鹿島村(同上)から氷川を渡り、上鏡村・下有佐村・小路しようじ村・しも村、きた村・新牟田しんむた(現千丁町)日置へき村・上日置かみへき(現八代市)を経て片野川かたのがわ(現八代市)で薩摩街道に合するもので、近世の主要道路であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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