上本折町(読み)かみもとおりまち

日本歴史地名大系 「上本折町」の解説

上本折町
かみもとおりまち

[現在地名]小松市上本折町

小松町南端に位置し、南は三日市みつかいち町地方、北は本折町に続き、北陸街道に沿う。長さ二町二四間三尺、幅四間あるいは三間(皇国地誌)。藩政期には三日市町地方に属し、式内社多太ただ八幡神社(現多太神社)付近に二〇軒ほどの人家がありふる町とよばれ、神社後方の人家を八幡出はちまんで村とよんだ。文政六年(一八二三)北陸街道の並木松を切って家を建てることが許されるとにわかに家数が増し、今出いまで町と通称されるようになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報