上有地村(読み)かみあるじむら

日本歴史地名大系 「上有地村」の解説

上有地村
かみあるじむら

[現在地名]福山市芦田あしだ町上有地

下有地村の西に位置し、有地川が東北に流下する南側に連なる河岸平野に小丘陵が広がり、その背後の山地帯を含めて村域とする。宇山の正満うやまのしようまん寺裏山から弥生式土器が出土中村なかむら堀町ほりまち境でも弥生中期の壺と石鏃が発掘され、いずれも住居跡と思われる。また多くの古墳群があるが、とくに堀町の矢部迫やべざこから正満寺裏山にかけて八基の横穴式石室をもつ後期古墳が残存し、ここからの出土品と伝える多くの須恵器や金・銀の耳環、勾玉・管玉などの装身具の玉類が正満寺に蔵される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android