上影森村(読み)かみかげもりむら

日本歴史地名大系 「上影森村」の解説

上影森村
かみかげもりむら

[現在地名]秩父市上影森

下影森村の南にある。南は浦山うらやま川支流の橋立はしだて川を境に浦山村、西は荒川を境に久那くな村。秩父巡礼道(秩父甲州往還)が通る。同道は浦山川を越えて上田野かみたの(現荒川村)へ通じた。縄文時代から古墳時代にわたる橋立はしだて岩陰遺跡や縄文時代の集落跡がある。田園簿には高二二六石余、此永四五貫三二九文とあり、幕府領。寛文三年(一六六三)忍藩領となり、幕末まで同藩領。天明六年(一七八六)の秩父郡村々石高之帳(秩父市誌)によると田はなく、畑反別は五一町八反余、同年の忍藩秩父領村々人数改帳写(松本家文書)によると人数三八〇、うち百姓三七五。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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