上山田町(読み)かみやまだまち

日本歴史地名大系 「上山田町」の解説

上山田町
かみやまだまち

面積:一五・五七平方キロ

善光寺平の最南端に位置し、更級郡の南部を占める。西は冠着かむりき山脈によって東筑摩ひがしちくま坂井さかい村、北は万治まんじ獅子ししはなの山嘴によって埴科はにしな戸倉とぐら町更級、南は同郡坂城さかき村上むらかみに接し、東は千曲川を隔てて坂城町、戸倉町と対する。

西方山地を源にして女沢めざわ寺沢てらさわ日影沢ひかげさわ寄合沢よりあいざわ等の沢川が千曲川に注いで小扇状地を形成し、そこに新山あらやま・上山田の諸集落がある。明治初年、町の東北部千曲川の川州に温泉を発見。以来開発が進んで千曲川畔一帯に大温泉街が形成された。

町の中央女沢川一帯と波閇科はべしな峠筋には縄文・弥生時代の遺跡や古墳群が分布している。峠の登り口には「延喜式」神名帳記載の波閇科神社があり、釜屋の智識かまやのちしき寺大御堂には藤原様式の十一面観音立像がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報