上士・上子(読み)じょうし

精選版 日本国語大辞典 「上士・上子」の意味・読み・例文・類語

じょう‐し ジャウ‥【上士・上子】

〘名〙
教養、品性の高い人。
※拾玉得花(1428)「上三花を面白やと見んは、上子(ジャウシ)の見風也」 〔老子‐四一章〕
② この上もない達人
申楽談儀(1430)音曲の事「音曲の上士と申さんは、五音・四声より、律呂相応たるべし」
身分の高い武士。⇔下士(かし)
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉王政維新「藩士銘々の分限がチャント定(き)まって、上士(ジャウシ)は上士、下士は下士と、箱に入れたやうにして」 〔孟子‐万章下〕
④ (「しょうし」とも) 仏語菩薩異称

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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