上司職(読み)じょうししき

精選版 日本国語大辞典 「上司職」の意味・読み・例文・類語

じょうし‐しき ジャウシ‥【上司職】

〘名〙
地位の高い官吏。
領主に代わって荘園経営の実際仕事をつかさどった職。また、その職務に伴う特定の得分権もいう。預所職(あずかりしょしき)
平戸記‐仁治元年(1240)一一月六日「此定文者、皆定置預所職也。是謂上司職云々」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の上司職の言及

【上司】より

…《平戸記》には〈寛治の定文に依るべくんば,上司と申すべきは是預所也〉とある(ただし,例は少ないが預所を〈中司〉と呼ぶこともある)。上司職ということもあり,1147年(久安3)東大寺政所は大法師覚光を飛驒荘上司職に補任している。上司の史料上の初見は,1024年(万寿1)3月9日の興福寺唯摩会料所の大和国葛上郡菓子御園司解状の署判者に,駿河介賀茂光頼と僧4名が〈上司〉として見えるものである。…

※「上司職」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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