上七軒遊郭(読み)かみしちけんゆうかく

日本歴史地名大系 「上七軒遊郭」の解説

上七軒遊郭
かみしちけんゆうかく

今出川いまでがわ七本松しちほんまつ西入から北野天満宮東門に至る両側で、真盛しんせい町・社家長屋しやけながや町・鳥居前とりいまえ町の地域。

発祥は「京都府下遊廓由緒」が「上七軒ハ往古ヨリ七軒茶屋ト相唱、足利氏武将之頃、北野社造営之□七軒茶屋モ残木ヲ以テ造作ニ相成候由、其後豊太閤秀吉北野右近馬場遊覧之節七軒茶屋休所ニ相成、土地之名産御手洗団子差出賞誉有之、山城国中所々法会場所市店差出被渡世候儀免許相成候由、右由緒ヲ以テ徳川氏代板倉周防守所司代ノ節法会市場茶屋株免許相成候由」と室町時代にさかのぼって述べる。茶屋数は元禄正徳(一六八八―一七一六)頃には鳥居前とりいまえ町一三軒、真盛しんせい町一九軒、右近馬場うこんのばば(社家長屋町)一〇軒を数えた(京都御役所向大概覚書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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