上七沢村・下七沢村(読み)かみななさわむら・しもななさわむら

日本歴史地名大系 「上七沢村・下七沢村」の解説

上七沢村・下七沢村
かみななさわむら・しもななさわむら

[現在地名]厚木市七沢ななさわ

東は小野おの村、西は丹沢たんざわ山、南は大住おおすみ日向ひなた(現伊勢原市)、北はすす(現愛甲郡清川村)に接する。たま川が日向村の山間より湧出し、村の東南を流れる。津久井つくい道は村の東部を北から南へ通る。

享徳二六年(文明九年、一四七七)九月一〇日の報国寺寺領目録写(県史三)によれば「同国(相模)七沢之内半在家」とある。天正一〇年(一五八二)七月二三日の某(松田憲秀か)朱印状写(同書)によれば「相州愛甲郡於奈良沢郷弐百貫文之所」とあるので、この頃奈良沢ならさわと称したことも考えられる(皇国地誌もナラサワと訓じている)。また天正二年正月二四日北条家朱印状(県史三)によれば、勢楼道具に使う材木のうち一二五丁、五六の板を「七沢」より伐出し、提出するよう命じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android