三蹟・三跡(読み)さんせき

精選版 日本国語大辞典 「三蹟・三跡」の意味・読み・例文・類語

さん‐せき【三蹟・三跡】

平安時代の三人の能書家。また、その筆跡。小野道風(おののとうふう)藤原佐理(ふじわらすけまさ)藤原行成(ふじわらゆきなり)をいう。三賢(さんけん)
実隆公記‐享祿四年(1531)八月二四日「武蔵新二郎三代集、三跡、宸筆物共持来、共以殊勝物共也」
[語誌]道風、佐理、行成を「能書」として並称していることは、一二世紀半ばの「才葉抄」に見られ、南北朝・室町時代の「尺素往来」では、「三賢」という。三者の筆跡はそれぞれ野蹟(やせき)佐蹟(させき)権蹟(ごんせき)とよばれる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android