三明寺(読み)さんみようじ

日本歴史地名大系 「三明寺」の解説

三明寺
さんみようじ

[現在地名]豊川市豊川町

竜雲山と号し、曹洞宗。本尊弁財天、俗に馬方うまかた弁天という。寺伝によると大宝二年(七〇二)に覚淵によって創建されたという。元暦(一一八四―八五)の頃兵火に遭って堂塔ことごとく焼失したのを、遠江の人増基が再建。その後応永年間(一三九四―一四二八)後醍醐天皇の皇子無文禅師が再興し、三重塔を建立したという。「無文禅師行状」に「参州三明寺 宇賀神垂跡之地而世為名藍 元暦兵燹之後 地属莽蒼者有年 師偶過此地 戚其泯滅 駐錫営興堂宇傍建塔婆三級 革教禅院 而奉香火 其塔今尚存焉」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「三明寺」の解説

三明寺

愛知県豊川市にある寺院。大宝年間(694年~703年)創立と伝わる。1531年に建てられた三重塔は国の重要文化財に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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