三仏(読み)さんぶつ

精選版 日本国語大辞典 「三仏」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぶつ【三仏】

[1] 〘名〙 法身・報身・応身の三身。〔翻訳名義集‐六〕
[2]
[一] 現在賢劫四仏の前、過去荘厳劫の最後の三つの仏のこと。毘婆尸・尸棄・毘舎婆の三つ。〔法苑珠林‐二九〕
[二] 阿彌陀仏と釈迦仏と十方諸仏との三つ。〔観経疏玄義分〕
[三] 三人の高僧。特に、中国太平の仏鑑禅師慧勤、龍門の仏眼禅師清遠、天寧の仏果禅師克勤の三師をいう。〔釈門正統‐三〕
[補注]「日葡辞書」には「Sanbut(サンブツ)。すなわち、ダイニチノ コト〈訳〉あるホトケの名」、「ロドリゲス日本大文典」には「Sambut(サンブツ)。ミツノ ホトケ。すなわち、ホトケ ネハン、ホトケ タンジャウ、ホトケ ジャウド(「ジャウダウ」の誤り)」とある。

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