三上山騒動

山川 日本史小辞典 改訂新版 「三上山騒動」の解説

三上山騒動
みかみやまそうどう

甲賀騒動とも。1842年(天保13)近江国甲賀・野洲・栗太3郡におきた百姓一揆。天保の改革の年貢増徴政策の一環として,荒地検分と隠田畑摘発を目的とした検地に反対した。甲賀郡に発生した一揆は約4万人の集団となり,三上村に出張していた幕府勘定方市野茂三郎のもとに押しよせ,「十万日日延」の証文を書かせ,検地を中止させた。頭取土川平兵衛・田島治兵衛らは天保義民として顕彰されている。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報