万里一条鉄(読み)ばんりいちじょうてつ

精選版 日本国語大辞典 「万里一条鉄」の意味・読み・例文・類語

ばんり【万里】=一条鉄(いちじょうてつ)[=一条(いちじょう)の鉄(てつ)

(「人天眼目‐二」の「如何是第二訣。古徳云、万里一条銕」による語で、万里にわたって一条の鉄がつらなっている意) 仏語。すべての現象は刻々に変化しつつ、その実相は少しも変わることなく過去・現在・未来三世にわたって永遠につらなっているということ。転じて、一般的に、物事が絶えたり衰えたりすることなく続くことのたとえ。
正法眼蔵(1231‐53)授記「授記の学道は、万里一条鉄なり」 〔景徳伝燈録‐二〇〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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