一番船(読み)いちばんぶね

精選版 日本国語大辞典 「一番船」の意味・読み・例文・類語

いちばん‐ぶね【一番船】

〘名〙
① その日の最初に出る船。
浮世草子・新可笑記(1688)三「一番船(バンフネ)乗合の友あれば」
② 江戸時代、民間から雇う御城米積船や廻米船に対し、積み出し港ごとに雇傭順の番号をつけたが、その一番目の船をいう。
※四井久兵衛覚之事‐寛政四年(1792)「壱番船切手取渡は〈略〉此所にて請取帰り橋船へ渡す」
④ 番船の競走で一番早く到着して優勝した船。
※四井幸吉文書‐新酒番船の覚書(1841)「壱番船壱枚弐組へ弐枚差越候所」
⑤ その年最初に入港した砕氷船

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報