一松村(読み)ひとつまつむら

日本歴史地名大系 「一松村」の解説

一松村
ひとつまつむら

[現在地名]中津市ひとまつ

中津平野のほぼ中央部下流の低湿地に位置し、西は牛神うしがみ村、北は東浜ひがしはま村。元徳二年(一三三〇)二月一〇日の田部信道田畠等去状(永弘文書)によれば、信道は一松付近に比定される自見じみ名・安恒やすつね名を一松重郷へ譲っている。重郷は嘉暦三年(一三二八)六月日にも池永重頼解状(野中文書)に証判を与えており、系図によればこも社社司宇佐重澄の子で、一松氏の祖である(下毛郡誌)。永正七年(一五一〇)九月八日の下毛郡本自見名検見取帳(永弘文書)には、本自見ほんじみ名の下作職所有者に「一松村北原弥六方」とある。小倉藩元和人畜改帳では高一〇〇石と二七石の二筆に分けて記され、合計家数一一(うち百姓五・名子一)・人数二八、牛一・馬一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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