一散・逸散(読み)いっさん

精選版 日本国語大辞典 「一散・逸散」の意味・読み・例文・類語

いっ‐さん【一散・逸散】

〘名〙 (「に」を伴って副詞的に用いられる場合が多い)
① わき目もふらずに急ぐこと。急いで走ったり、馬を走らせたりすること。一目散
※蘆名家記(1598頃)一「関柴が城へ一さんに押し寄せ」
※くだもの(1901)〈正岡子規〉「後振り向いて見ては又一散に食ひ入った」
事態が急に進むさま。
※土(1910)〈長塚節〉三「静かな室をぢりぢりと移って行く日が傾いたかと思ふと一散に落ちはじめた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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