一撮(読み)いっさつ

精選版 日本国語大辞典 「一撮」の意味・読み・例文・類語

いっ‐さつ【一撮】

〘名〙
② ひとつまみ。きわめて少量のこと。
※和泉久米田寺文書‐弘安三年(1280)四月日・和泉隆池院修復勧進牒「又聞一滴之力・一撮之志、終不憑虚、則於容涓露於三宝之巨海乎」
※百一新論(1874)〈西周〉下「其小を語れば、一滴の水、一撮の土も」 〔王起‐雨不破塊賦〕

ひと‐つまみ【一撮】

〘名〙
指先一度つまむこと。また、その量、大きさ、程度。転じて、ほんのわずかな量、また、小さなものをいう。
※古活字本毛詩抄(17C前)一五「一つまみ程の頭巾をちょっときているぞ」
② 敵を負かすことの容易であること。ひとひねり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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