一所・一処(読み)ひとところ

精選版 日本国語大辞典 「一所・一処」の意味・読み・例文・類語

ひと‐ところ【一所・一処】

〘名〙
① 一つの場所。同じところ。ひとっところ。ひとつところ。ひとっとこ。ひととこ。
大和(947‐957頃)一四四「此の在次君のひとところに具して知りたりける人」
② (「ところ」は接尾語)
(イ) 「ひとり」を敬っていう語。おひとかた。おひとり。
※竹取(9C末‐10C初)「ただ一所、深き山へ入り給ひぬ」
(ロ) 一つの場所、箇所建物などをいう語。
出雲風土記(733)意宇「新造の院一所山代の郷の中に在り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android