一声二節三臓（読み）いちこえにふしさんぞう

精選版 日本国語大辞典

いち【一】 声(こえ)二節(にふし)三臓(さんぞう)

音曲では、第一に声がよいこと、第二に節回しが上手であること、第三に肺臓が強くて息が長いことが大切な条件であるということ。

※金春座系伝書‐宗筠袖下（１６Ｃ後）「三命の事、只声、只節、只拍子是なり。一声二節と申も此心也」

※俳諧・貝おほひ（1672）一番「一声二ふしともいへば、猶にほひ有声に心ときめき侍りて」

出典　精選版 日本国語大辞典