一切村(読み)いつさいむら

日本歴史地名大系 「一切村」の解説

一切村
いつさいむら

[現在地名]大月町一切

天地あまじ村の西南、大月半島の西南端近くにある。「土佐州郡志」は「南限大路、西限赤脛柏島界、南限柏島界茶屋峠、北限動崎天地界、東西六十五町南北五十五町、其土黒」と記す。天正一七年(一五八九)の泊橘浦一切天地柏島地検帳によれば一切村の検地面積三町余、屋敷数一二うち居屋敷五。大半は「散田分」と「御直分」だが、「村キミ」給・分や番匠与助の給地もある。江戸時代の当村は元禄地払帳によると本田高三〇石余で蔵入地、新田高なし。

慶長二年(一五九七)の秦氏政事記(蠧簡集)に一切浦刀禰がみえ、以降当地には浦方があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android