一人一殺(読み)イチニンイッサツ

デジタル大辞泉 「一人一殺」の意味・読み・例文・類語

いちにん‐いっさつ【一人一殺】

日蓮宗の僧、井上日召が主宰した右翼団体血盟団の掲げた標語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の一人一殺の言及

【血盟団事件】より

…十月事件後,陸軍側が直接行動から手をひくや,井上,藤井らはみずからだけの決起を決定。藤井が出征したこともあって,まず井上以下の民間側が,海軍側からピストルを得,〈一人一殺〉という直接行動に踏みだし,海軍側は,藤井らの凱旋を待ち決起することになる。後の動きが,五・一五事件となるが,この両事件はあいまって,政財界の,右翼・ファシズムへの宥和的雰囲気をつくりだすため大きな役割を果たした。…

※「一人一殺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」