血盟団(読み)けつめいだん

精選版 日本国語大辞典 「血盟団」の意味・読み・例文・類語

けつめい‐だん【血盟団】

昭和初期の右翼団体の一つ井上日召指導を受け、一人一殺を唱えて昭和七年(一九三二井上準之助団琢磨を暗殺した(血盟団事件)。

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デジタル大辞泉 「血盟団」の意味・読み・例文・類語

けつめい‐だん【血盟団】

井上日召の指導によって結成された右翼団体。国家革新を目ざし、一人一殺いちにんいっさつ主義を掲げた。昭和7年(1932)、井上準之助団琢磨を暗殺した。

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世界大百科事典(旧版)内の血盟団の言及

【井上日召】より

…国家主義者,血盟団の指導者。群馬県出身。…

【小沼正】より

…〈血盟団〉団員。茨城県出身。…

【五・一五事件】より

…これに対して井上日召一派と藤井斉中尉ら海軍急進派青年将校は国家改造のための決起に固執し,はじめは32年2月11日の紀元節を期して政財界の要人を暗殺することを計画した。しかし上海事変が発生し藤井らが出征したため,まず井上一派が第1陣として〈一人一殺〉の要人暗殺を引き受け,血盟団事件をおこした。第2陣の海軍側は,藤井が戦死したため,古賀清志中尉,中村義雄中尉らが中心となって準備をすすめた。…

※「血盟団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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