ロビンソン(Edwin Arlington Robinson)(読み)ろびんそん(英語表記)Edwin Arlington Robinson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ロビンソン(Edwin Arlington Robinson)
ろびんそん
Edwin Arlington Robinson
(1869―1935)

アメリカの詩人メーン州生まれ。ハーバード大学中退。処女詩集奔流前夜』(1896)を出したが、不幸にみまわれ続けた。しかし、地下鉄で働いているうちに、T・ルーズベルト大統領が彼の作品に目を留め、高給の入る地位を与え、詩集『夜の子ら』の再版発行(1897)を世話した。韻文小説(1927)で三度目のピュリッツァー賞を受け詩集も多いが、今日、アメリカ詩壇で彼が記憶されているのは、『ミニバー・チービー』などで落後者のポートレートを、古典的格調で描出したことによる。E・L・マスターズの先駆者的な面もある。

[徳永暢三]

『大和資雄訳『夜の子ら』(『世界名詩集大成11』所収・1959・平凡社)』

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