ロイズ船級(読み)ロイズせんきゅう(英語表記)Lloyd's class

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロイズ船級」の意味・わかりやすい解説

ロイズ船級
ロイズせんきゅう
Lloyd's class

イギリスのロイズ船級協会 Lloyd's Register of Shippingが与えた船級。世界の有力船級協会は,日本海事協会,アメリカン・ビューロー・オブ・シッピング (アメリカ) ,ビューロー・ベリタス (フランス) ,ジャーマン・ロイズ (ドイツ) ,レジストロ・イタリアーノ (イタリア) ,ノルスケ・ベリタス (ノルウェー) などがあるが,ロイズ船級が最も古い歴史をもち,最大規模で信用も厚い。 17世紀頃のロンドンで,E.ロイドの経営する,ロイド・コーヒー店に海事関係業者が集って,保険関係の取引をしていたのが今日のロイズ船級協会の始り (→ロイズ ) といわれるが,正式には 1760年に創立され,1834年改組。世界的に有名な船舶検査機関で,協会の検査員は世界の主要港に配置されている。毎年「ロイズ船名録」を発行,世界中に頒布し,また船舶の構造規則をつくり,船体と機関の検査をして,船舶の等級を定める。その構造規則は,専門学者による技術会議で研究,審議され,改正を重ねており,最も権威のあるものとされている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android