レナード・ジョーンズのポテンシャル(読み)レナードジョーンズノポテンシャル

化学辞典 第2版 の解説

レナード・ジョーンズのポテンシャル
レナードジョーンズノポテンシャル
Lennard-Jones potential

孤立した2分子間のポテンシャル関数の一つ.アメリカの理論物理学者J.E. Lennard-Jonesが提出した次元をいう.

ここで,φ(r)は距離rにある2分子間のポテンシャルエネルギー,λおよびμはその気体特有の定数である.右辺第一項は反発エネルギー,第二項は吸引エネルギーを示す.一般にn = 12ととることが多く,このときはレナード・ジョーンズの6-12ポテンシャルという.上式から,

が導かれる.ここで,φ0 はポテンシャルエネルギー最小のrにおけるφである.φ(r)は一般に図のような形をとる.λとμはその気体の第二ビリアル係数から決定できる.この式にもとづいて,希ガス,N2 などの無極性分子について計算した0 K での結晶内の最近接距離および昇華エネルギーは,実測からの推定値とよく一致する.[別用語参照]分子間力

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

レナード・ジョーンズのポテンシャル

分子間力」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報