ルートウィヒ(4世)(東フランク国王)(読み)るーとうぃひ(英語表記)Ludwig Ⅳ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ルートウィヒ(4世)(東フランク国王)
るーとうぃひ
Ludwig Ⅳ
(893―911)

カロリング家の最後の東フランク国王(在位900~911)。幼児王ともよばれる。父王アルヌルフの死後、幼くして国王に選ばれたが、実権は東フランクの豪族層に握られて、ザクセン(リウドルフンク家)、シュワーベン(フンフリデンク家)、フランケン(コンラート家)、バイエルン(リウトポルト家)等の諸部族大公家台頭の基盤がつくられ、また対外的にはマジャール人侵入に脅かされた。子供を残さず早世したため、カロリング家の王統が絶え、国内豪族層はフランケン大公コンラートを国王に選出し、中世ドイツ王国としての歩みが開始された。

[平城照介]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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