ルース・フルトン ベネディクト(英語表記)Ruth Fulton Benedict

20世紀西洋人名事典 の解説

ルース・フルトン ベネディクト
Ruth Fulton Benedict


1887.6.5 - 1948.9.17
米国の文化人類学者。
元・コロンビア大学教授。
ニューヨーク生まれ。
バッサー・カレッジ卒業後、1919年人類学を志し、コロンビア大学のF.ボーアズに師事する。’23年同大学講師となり、’30年助教授を経て、’36年ボアーズの後継者として人類学科主任教授。女性特有の鋭い分析によって、多くの研究成果をあげ、とくに文化とパーソナリティ研究に多大な功績を残す。’43〜46年情報局に勤務し、敵国研究の一環として日本研究を委託され、「菊と刀」(’46年)によって日本文化を西欧文化の罪の文化に対して、恥の文化として類似化対比させた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android