リレーショナルデータモデル

ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

リレーショナルデータモデル

1970年にIBMのE.F.Coddによって発表されたデータモデルで、データの関係によって構造を定義し、その関係の組を(数学的な意味での)集合として扱う(集合演算を行なう)ことで情報を表現する点に特徴がある。たとえば、「学籍番号」と「生徒名」の対応を1つの関係として定義し、その関係の組を集めることで「学生名簿」とでも呼べるような集合を表すことになる。こうしたデータ構造は、横軸に学籍番号と生徒名の列を取り、縦軸に個々の生徒のデータを並べた「表(テーブル)」として表現可能で、これは、リレーショナルデータベースシステムでのユーザーインターフェイスとしてしばしば用いられる。さらにリレーショナルデータモデルでは、たとえば「履修コース」と「学籍番号」の対応を関係として定義した「履修一覧」という集合を定義し、前述の「学生名簿」との間で「結合」と呼ばれる集合演算を行なうことで、「生徒名」を含む履修コース一覧という新たな情報(集合)を表現できる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android