リウマチ結節

六訂版 家庭医学大全科 「リウマチ結節」の解説

リウマチ結節
(皮膚の病気)

 関節リウマチに最も多くみられる関節外症状です。患者さんの20%前後で、病気の活動性の強い時に認められます。

 結節は硬く、球形から卵円形の皮下結節で、大きさは0.5~数㎝と大小さまざまです。骨が出っ張っていて、外からの刺激を受けやすい部位にできやすく、肘頭(ちゅうとう)、前腕、膝蓋(しつがい)手指の関節周囲に、また寝たきりの人では後頭部、仙骨部(せんこつぶ)に好発します。皮膚以外では肺、胸膜、(けん)、血管壁などにも同様のものが現れます。

 関節リウマチの患者さんの下肢に、静脈に沿って虫食い状の皮膚潰瘍ができることがありますが、これも病理学的にはリウマチ結節に類似する肉芽腫性(にくげしゅせい)病変で血管を中心とした病変です。

 時に通風結節、黄色腫(おうしょくしゅ)粉瘤(ふんりゅう)脂肪腫、皮膚がんなどとの区別が困難な場合があり、皮膚生検が必要となることがあります。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

百科事典マイペディア 「リウマチ結節」の意味・わかりやすい解説

リウマチ結節【リウマチけっせつ】

アショフ結節とも。リウマチ熱の際,心筋,関節,大動脈周囲,扁桃腺周囲,骨格筋などの間質内にできるアワ粒大の結節性肉芽をいう。核のやや大きな組織球性細胞が集まったもので,古くなると繊維化し,小瘢痕(はんこん)となる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リウマチ結節」の意味・わかりやすい解説

リウマチ結節
リウマチけっせつ

アショフ結節」のページをご覧ください。

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