日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ラスク(David Dean Rusk)
らすく
David Dean Rusk
(1909―1994)
アメリカの政治家、国務長官。ジョージア州チェロキー生まれ。オックスフォード大学などで学ぶ。1934年からカリフォルニア州ミルズ・カレッジで教鞭(きょうべん)をとったのち、第二次世界大戦時には陸軍に加わり、中国・ビルマ(現ミャンマー)・インド戦線副参謀長として活躍。戦後まもなく国務省に入り、国連担当国務次官補、国務次官代理などを経て、1950年に極東担当国務次官補に就任。1951年の対日講和条約の作成に参画。1952~1960年ロックフェラー財団理事長。1961年から1969年1月までケネディ、ジョンソン両政権の国務長官を務め、政府のベトナム戦争政策を推進、擁護した。1970年よりジョージア大学国際法教授。
[藤本 博]
『ディビッド・ハルバースタム著、浅野輔訳『ベスト&ブライテスト』全三冊(1976・サイマル出版会)』
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